wp_cache_add()


WordPressのwp_cache_add()関数は、キャッシュにデータを追加するために使用されます。この関数は、キーがすでに存在する場合にデータを追加せず、データを安全に保存するのに役立ちます。

構文

wp_cache_add( string $key, mixed $data, string $group = '', int $expire = 0 );

引数の説明:

  • $key (string) — キャッシュに保存するデータの一意のキー。
  • $data (mixed) — 保存するデータ。
  • $group (string) — キャッシュグループ(デフォルトは空文字)。
  • $expire (int) — キャッシュの有効期限(秒単位、デフォルトは0で永続)。

例1: シンプルなキャッシュ追加

以下は基本的なキャッシュ追加の例です。

wp_cache_add( 'custom_key', 'custom_value' );

例2: グループを指定したキャッシュ追加

グループを利用してデータを整理する方法。

wp_cache_add( 'user_meta', array( 'name' => 'John', 'age' => 30 ), 'user_data' );

例3: 有効期限付きキャッシュ追加

30秒間だけ有効なキャッシュを追加します。

wp_cache_add( 'temporary_key', 'temporary_value', '', 30 );

例4: 条件付きキャッシュ確認と追加

キーが存在しない場合にのみキャッシュを追加します。

if ( ! wp_cache_get( 'custom_key' ) ) {
    wp_cache_add( 'custom_key', 'custom_value' );
}

例5: キャッシュからデータを取得して使用

キャッシュを追加し、そのデータを取得する例。

wp_cache_add( 'page_id', 42 );
$page_id = wp_cache_get( 'page_id' );
echo $page_id;

注意事項:

  • キーが既にキャッシュに存在する場合、wp_cache_add()は失敗します。その場合、wp_cache_set()を使用してください。
  • キャッシュグループを明確に指定することで、データの競合を防げます。
  • 長期間キャッシュが保持される場合は、定期的にクリアする方法を検討してください。

関連機能: